海女漁と海女文化に関する教育研究活動を進め、伊勢志摩の活性化に貢献する活動拠点を目指す。駒田美弘学長と中村欣一郎市長らが記者会見し概要を発表。副センター長の塚本明人文学部教授は「海女のことなら、ここに来れば何でも分かる。道具でも言葉でもあらゆる分野で世界随一のデータベースを目指す」と話した。
鳥羽市では海女文化を継承する活動が幅広く行われ、同館は海女振興事業の中核施設。漁具など6万点を超える資料を収蔵し、うち海女関係の資料は約2000点、その中で233点は国指定重要有形民俗文化財だ。
膨大な記録映像も所有しているが、フィルムなどの劣化が進み、海女研究センターの活動の柱はこれらをデジタル化、データベース化することだという。
センター長には安食和宏・人文学部長が就任。センターの活動は人文学部が中心となるが、他学部の応援を得て、新しい視点からの研究にも取り組む。医学部などとの連携では、海女の健康や食生活、体力など、「海女はなぜ長寿なのか」という点に光を当てる。鳥羽市とは海女の伝統的食文化についての共同研究を計画している。
新たな研究者1人を採用するなど、大学関係者が毎日いる態勢を目指す。一般向けには市民講座などを開催するという。
三重大は地域創生に貢献する「地域拠点サテライト構想」を2016年度に始動。県内全域を教育・研究の場とし、北勢、伊賀、伊勢志摩、東紀州の各地域で、自治体や企業との連携を深め、地域の特性に応じた課題解決や人材育成を行う計画だ。「伊勢志摩サテライト」は昨年4月の設置で、今回の海女研究センターが最初の活動となる。(竹本吉弘)
2018年03月26日 18時04分
YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/science/20180325-OYT1T50111.html
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Source: ダイエット速報@2ちゃんねる
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