【恐怖】熱海の土砂崩れ、生き残りの被災者が衝撃の告白…これは凄い…5ch「映画化決定」

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熱海市伊豆山地区を短時間に何度も襲った土石流。木々や電柱などをなぎ倒して急斜面を滑り落ち、福祉施設職員の川口紗希さん(29)の自宅にも押し寄せた。「もう必死だった」。首まで泥に埋まりながら、自力で脱出した川口さんが「九死に一生」の恐怖体験を振り返った。

第1波とみられる土石流が発生した3日午前10時半ごろ、川口さんは平屋建ての自宅で1人で過ごしていた。外から「ドーン」という音が聞こえ、ドアを開けた瞬間、土砂が一気になだれ込み、そのまま自宅の奥に押し流された。

気がつくと、首から下が泥に埋まった状態でベッドと壁に挟まれていた。かろうじて手にしたスマートフォンで、母親にSOSを発信。「お母さん、助けて!」と叫んだものの、土石流が再び押し寄せる不安が頭をよぎった。「巻き込まれるから、やっぱり助けに来ないで」。恐怖は極限に達していた。

「上に行かなきゃ。全身、泥に埋まるわけにいかない」ともがいていると、またも大きな土石流が容赦なく襲った。その衝撃で自宅の屋根が奇跡的に割れ、空が見えた。「これで脱出できる」。傾いたベッドを足場に、隣の家のベランダにすがりついた。

「助かるかとか、考える余裕はなかった。とにかくここを出なきゃと。もう必死だった」

同じ頃、近所のダイビングインストラクター、大久保衛さん(62)の自宅前は、流れ着いた木材や建物などでふさがれていた。外に抜けだし、隣に住む高齢者夫婦らに声をかけ、背負って高台に避難した。

轟音(ごうおん)とともに第3波が迫ってきたのは、わずか数十分後。電柱や建物をはじき飛ばしながら眼下を通り過ぎ、生きた心地がしなかった。強い雨が降り続く中、「もう駄目かもしれない」との恐怖が頭をよぎったが、偶然、安否確認のために巡回していた消防隊員を見つけ、助けを求めた。

応援の部隊が駆けつけるのを待つ間、全身泥まみれの川口さんとも遭遇。その後、近くの崖にかかった救助用のハシゴをよじ登り、高齢者夫婦を含め全員が難を逃れた。

4日午後になり、避難先のホテルに移動。土石流におびえながら力を振り絞って生還した川口さん。駆け付けた親族と抱き合い、涙ぐむ様子を見て、大久保さんが優しく声をかけた。

「よく生きていた。九死に一生ものだ」

産経新聞 2021/7/5 20:35
https://www.sankei.com/article/20210705-2MFWBIFCOVNQDMPI33SDAHWTCA/


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Source: 生活・健康・医療NEWSまとめ

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