中国で猛威を振るっている新型コロナウイルスについては、まだ知られていないことが多い。しかしひとつだけ確実なのは、このウイルスに感染すると、体中に異変が起きるということだ。(参考記事:「新型コロナ、インフルやエボラと比べた危険度は」)
SARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)のように動物から人間へ感染した過去のコロナウイルスは、通常の風邪ウイルスとは違い、多くの臓器に広がって様々な症状を引き起こした。今回の新型ウイルスも例外ではない。(参考記事:「MERSワクチン、開発が進まない理由」)
わずか1カ月あまりで2000人以上の死者を出したのはそのせいだ。致死率はSARSの5分の1程度のようだが、死者数は既にSARSを上回っており、感染拡大のスピードも速い。世界保健機関(WHO)は、この新型コロナウイルスによる病気を「COVID-19」と名付けた。
コロナウイルスに感染すると、体に何が起こるのだろうか。新しい型の遺伝子はSARSとよく似ているので、SARSの名を取ってSARS-CoV-2と名付けられた。新たな流行の初期の研究結果と、過去のSARSやMERSで学んだ知識を組み合わせることで、その答えが見えてきそうだ。
(中略)
■妊婦への影響は?
2月に、中国、武漢の病院で2人の新生児に新型コロナウイルスの陽性反応が出たと発表された。そのうちひとりは、誕生してからわずか30時間しか経過していなかった。そこで、妊婦がコロナウイルスに感染すると、胎児も感染してしまうのかという疑問が当然出てくる。あるいは、出産中や授乳中に感染が起こるのだろうか。
SARSやMERSでは多数の妊婦にも感染者が出たが、母親から子への感染は報告されていない。新生児への感染経路は母親以外にも考えられると、ラスムセン氏は言う。例えば、多数の感染者が救急病棟へ押し寄せている病院で出産した可能性もある。
2月12日付の医学誌「The Lancet」に発表された論文では、母子感染の証拠はないという初期結果が報告されている。
論文によると、武漢で新型肺炎にかかった9人の妊婦を観察したところ、一部の女性で妊娠合併症が見られたものの、全員が無事に出産し、ウイルスに感染した証拠も確認されなかった。とはいえ、妊娠中の感染の可能性がこの論文で完全に排除されたわけではなく、この病気には慎重に対応する必要があることを忘れてはならない。
続きはソースで
https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/022000115/ph_thumb.jpg
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/022000115/
続きを読む
Source: ダイエット速報@2ちゃんねる
コメント