パックご飯の生産量が2017年は18万8875トンとなり、過去最高を更新したことが、農水省の調べで分かった。電子レンジで温めて食べられる手軽さから単身世帯や高齢世帯でのニーズが高まっている。備蓄用だけでなく日常遣いに需要が広がり、10食や5食パックなど大容量商品の人気が高まっている。(玉井理美)
日常遣い需要拡大
同省の食品産業動態調査によると、17年のレトルト米飯と無菌包装米飯を合わせたパックご飯の生産量は前年比1割(1万5700トン)増。10年前に比べて1・6倍に増えた。特に無菌包装米飯の伸びが大きい。
今後も需要の伸びを見込み、各社は増産に乗り出している。「サトウのごはん」シリーズの佐藤食品工業(新潟市)は、来年春に新工場を建設し生産量を2割強増やす。テーブルマーク(東京都中央区)も新潟県魚沼市の工場で製造ラインを増設し、8月に稼働する予定だ。生産能力が15%向上するという。テーブルマークによると、定番商品は3食パックだが、特に10食の大容量パックの売り上げの伸びが大きいという。同社は、防災意識の高まりもあり、買い置きニーズが高まっていると分析。また、「普段の食事で食べ、使った分を買い足す購買習慣も広がってきた」という。
東洋水産(東京都港区)も、来年秋に1・5倍に供給能力を高める。特に5食の大容量パックの伸びが大きい。近年は健康意識の高まりに対応した玄米ご飯商品も支持を集めているという。
全国包装米飯協会が昨年まとめた消費者調査によると、週に1回以上パックご飯を食べている人は26%で、日常的な消費が一定の広がりを見せている。購入したい商品について複数回答で聞いたところ、長期保存商品(42%)に次いで、家族向け大容量パック(30%)が多くなっている。
同協会は「調理が簡単で便利なパックご飯の需要は拡大している」と指摘する。パックご飯の需要動向が、米消費にとって重要になっている。
https://www.agrinews.co.jp/p43988.html
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Source: ダイエット速報@2ちゃんねる
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