1: 名無しダイエット 2017/11/09(木) 13:14:35.73 ID:CAP_USER9
◇窃盗は典型的症状
原被告は2005年名古屋国際女子マラソンで優勝し、同年のヘルシンキ世界陸上で6位に入賞した一流ランナー。13年に実業団を辞めたが、現役時代から摂食障害に苦しんできた。
厚労省研究班の調査では、摂食障害で治療を受けている患者数は推計約2万5500人で、その9割が女性。大半は若年で発症する。栄養不足による判断力の低下や過食衝動、依存癖などを背景に万引きを繰り返すのは摂食障害の典型的症状とされ、窃盗症(クレプトマニア)の女性の大半が摂食障害を抱えるとの研究もある。
原被告は痩せた体を黒いパンツスーツに包み入廷。尋問に涙ぐみながらもはっきり答えた。摂食障害が始まったのは、実業団チームで厳しい体重制限を受けていた2000年以降と示唆。過食とおう吐を繰り返す症状で、万引き行為も現役時代からしていたことを認めた。引退後もストレスを感じると「食べ吐き」で解消していた。通院していたが、親族に「恥をさらすな」と言われ、やめていたという。
事件当時の心境は「防犯カメラが視界に入り店員とも目が合ったが(私生活の悩みや万引きの衝動から)解放されたいと思った」。今は専門病院の閉鎖病棟で作業療法などに取り組んでいるという
◇体重維持の必要な種目は要注意
日本摂食障害学会理事の鈴木真理・政策研究大学院大教授は、摂食障害の患者の万引きについて「無防備に盗むのが特徴。盗んだ記憶がなかったり衝動的だったりというケースが多い。金銭を所持している事例も少なくない。長距離走や体操、フィギュアスケートなど体形や体重を維持する必要がある種目は危険性が高い」と指摘する。
近年、女性アスリートの食事制限や減量指導の危険性に注目が集まっている。
米スポーツ医学会は07年、エネルギー不足・無月経・疲労骨折を「女性アスリートが陥りやすい障害」(Female Athlete Triad、通称FAT)と定義し、警鐘を鳴らした。日本でも問題意識は広がるが、鈴木氏は「コーチやトレーナーには知識のない人が多く、日本のスポーツ界は対策も遅れている」と懸念する。特に長距離走では、過度な体重管理や食事制限を課す指導が今も残り、関係者からも「原被告はあしき指導の被害者。予備軍はたくさんいる」という声が聞かれる。
◇体重検査で監督が「このデブ!」
中学から陸上を始め、高校、大学駅伝でも活躍した西日本在住の女性(32)も、厳しい食事制限に悩まされた。大学時代の指導者の口癖は「やせろ! あまり食べるな」。毎週抜き打ちの体重測定があり、その度に「太りすぎだ、このデブ」とののしられ、腹の肉をつねられた。選手間でも「やせなければいいタイムが出ない」というのが暗黙の了解。トンカツの衣は外して食べ、1日の食事は白ご飯1杯だけにとどめた。心配した母親が食べ物を勧めることにもストレスを感じた。
身長160センチで体重は43キロまで落ちたが、月経は3カ月に1度に。常に貧血に悩まされ、試合中に倒れたこともある。女性は「無月経や月経不順は普通、という認識だった。20歳で初潮が来た選手もいた。当時の仲間は今、不妊治療をしている人ばかり。当時の影響ではないか」と心配する。
>>2以降に続く
毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171108-00000067-mai-soci
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Source: ダイエット速報@2ちゃんねる
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