25歳のある日、僕は「7年ぶり」に鏡を見た。そう、僕は18歳から7年間、自室にひきこもっていた。その日、7年ぶりに部屋を出たのだった。
鏡を見ておどろいた。髪は伸び放題で、ストレスからか、ところどころ白髪がある。そしてなにより、太っていた。
15分間ほど、直立不動のまま動けなかった。信じられなかった。10代のときは、レディースの服が入るくらい、身体が細かった。
でも今は自分が知っている自分じゃない。絶望的なまでに太った長髪の男、それが僕だった。
おそるおそる体重計に乗ってみると、目を疑った。何回計り直しても、「エラー」と表示された。
7年前の体重が62キロだったことは覚えている。あとで知ったことだが家の体重計は100キロを超えるとエラー表示になるのだった。
7年ぶりの散歩。5分歩くだけで、足に痛みが走った。仮に体重が100キロになっていたとしたら、以前より40キロも重い。疲れるのは当たり前。
ふつうに歩くことが高地トレーニングと変わらなかった。しかし、しんどかったが僕はダイエットを続けた。
効果はみるみる現れた。数カ月で体重は80キロ後半になった。それ以降はゆるやかなペースで体重が下がっていった。
僕のダイエットのコツは、ストレスをためないことだ。リバウンドをしないでダイエットに成功した人を研究したら、ダイエットの過程そのものを心から楽しんでいることを発見した。
「そうか、僕も楽しめばいいんだ」。
食べないことがストレスになるくらいなら食べることを選択する。無理をすると、反動でドカ食いすることになるからだ。
そうして、ストレスをためないでダイエットし続けた結果、1年間で30キロ以上の減量に成功した。
今になって思えば、僕にとってダイエットは、社会に戻るためのリハビリだったんだと思う。(ひきこもり経験者・瀧本裕喜さん(39歳))
※画像は少し↓
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Source: ダイエット速報@2ちゃんねる
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