2022年10月8日(土) 09:00
NEWS DIG編集部
小林 愛
さんま・さつまいも・栗など秋は美味しいものが増える季節。ついつい食べ過ぎてしまいますが、秋の味覚「柿」を巡り、SNSではとある注意喚起が広まり、驚きの声が上がっています。「食欲の秋」の天敵は“太る”だけじゃなかった…!
■柿で石?!大好きだからといって食べ過ぎるのは注意!
柿を食べ過ぎると死に至る場合も…そんな驚きの投稿がSNSで話題になっています。柿を食べ過ぎると、胃に石…?激しい腹痛、嘔吐…?!食欲の秋に水を差しかねない一大事です。実際にこの『柿胃石症』の患者さんを診たことがあるという、あい太田内科クリニックの芳賀紀裕院長に一体どういうことなのか聞きました。
ーー「柿」の食べ過ぎで胃に石ができるということですが…本当なのでしょうか?
あい太田内科クリニック 芳賀紀裕院長
本当です。実は、私自身も若い頃びっくりした経験があります。たまたま急患でお腹が痛いという患者さんがいて、胃に石ができて、それが小腸の方に落ち、腸閉塞になって緊急手術になった例があったのです。過去の事例を調べたら、同じようなことが病院内に3例あって、それで柿胃石症について知りました。
ーーなぜ、柿で石ができるのですか?
柿のタンニン酸っていう“渋み”ですよね。「シブオール」という成分が、胃酸の影響を受け、溶けづらくなり、それに食物残渣と混じって、石になっていくと言われています。
ーー「柿胃石症」になるとどうなるのでしょうか?
柿胃石が出来ただけでは、症状は出ないことが多いですが、潰瘍ができたり、胃の出口をふさいだりすると胃部不快感、腹痛、膨満感、吐き気、嘔吐などの症状がでることがあります。さらに、胃の中で出来た石が腸に流れて、詰まってしまうと、腸閉塞という状態になります。その場合は激しい嘔吐のため脱水を引き起こしたりするなどして、全身の状態が悪化する場合もあり、石を取り除くために私が経験した患者さんのように緊急手術が必要になることもあります。
ーーどのくらいの量を食べると柿胃石症になるのでしょうか?
渋さによってタンニン酸の量が変わるので、いくつ以上食べたら胃石になるというのは、はっきりはわかりません。また、柿胃石はタンニン酸の量だけでなく、胃の酸の多さ、胃の動き(糖尿病などで悪くなる)によっても変わるので、一概には言えないと思います。柿はビタミンなど豊富に含み健康に良い面もあるので、好物であっても栄養学的に適正とされている、1日1個200g程度にしておいたほうが良いのではないでしょうか。
ーー柿胃石は、長年食べ続けているとできてしまうのか、急に食べ過ぎる(1日に何個も食べる)と、胃石ができるものなのでしょうか?
柿胃石そのものは柿を多く摂取することで割と短期間で形成されるという報告が多いようで、蓄積されて何年もかかってできるものではないようです。しかし詳細ははっきりしていません。
ーー渋みの「タンニン酸」が原因なら、渋くない干し柿なら安心ですか?
干し柿になってもタンニン酸そのものは可溶性から不溶性へと変化するのみで減らないので、やはり食べすぎには注意したほうが良いと思います。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/168293?display=1
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Source: ダイエット速報@2ちゃんねる
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